企業理念にも謳っている通り、キュリエは「アフォーダブルでゆとりある世界」の実現を使命としています。また、⼈類の進歩の歴史は、⻑い印刷の歴史とともにあります。印刷が安価になったことで知識が庶⺠層にも広まり、社会全体が発展していきました。テクノロジーの進化によってペーパーレスの潮流が見えても、印刷ニーズが消えることはないでしょう。BtoCでは年賀状の減少や写真印刷の減少など、インクジェットの需要減が顕著ですが、ホームワーク印刷などのレーザー部⾨は伸びています。
とはいえ、キュリエは現在のビジネスモデルだけに固執しているわけではありません。デジタル化の進展を捉え、将来的な発展が期待できる「レンタルプリンター」や「スマホフィルム印刷」などの事業も視野に⼊れています。同時に、現在強みを発揮しているサードパーティーのサプライ品もしっかり深掘りして、品質⾯・サービス⾯でのさらなる向上を図っています。アフォーダブルなプロダクトやサービスで価値創造を目指すキュリエにとって、「安かろう悪かろう」に価値はありません。安⼼して使うことができ、アフターサポートも充実した安価なサード品を提供することこそ、私たちの存在意義です。
そしてこれは、私自身の使命でもあると確信しています。使命とは「命を使う」と書きます。⾃分の命を何のために使うのか。その問いはすなわち、⾃分が何をするために⽣まれて来たのか、何をするためにこの世に現れたのか、ということでもあります。私自身のこれまでの歩みを振り返れば、私はやはり「安価な印刷を提供する」ために⽣まれてきたと思わざるを得ません。⼤学時代にワープロの互換リボンが存在したおかげで、貧しくとも⾃分の潜在能⼒を発揮し、⼈⽣を切り開くことができたからです。
私には3⼈の⼦どもがいます。長男が小学生だったある日、「お⽗さんは何の仕事をしてるの?」と聞かれたことがありました。私は⾃信を持ってこう答えました。
「安い印刷を提供する仕事だよ。お⽗さんのような会社があるから貧しい⼈も勉強できるんだ。⼈々を救う、とても素晴らしい仕事なんだよ」